この地域の古い民家の「基礎」は、石や柱だけ、もしくは「布基礎」と言われる部分的にコンクリートを流し込むつくり方の住宅が多くあります。
例えば、床を剥がしてみると、このような状況。
このままだと、地面からの立ち昇る湿気で木材も壁の中も傷み、腐食やカビの原因になります。
また、シロアリの侵入・耐震面での不安もあり、冬は底冷えもします。
そこで古民家のリノベーションでは、建物の床下全体にコンクリートを流し込んでいきます。(ベタ基礎工事)
コンクリートを多く使うのでその分費用はかかりますが、ここは安心・安全に住まうリノベーションの要。
まずはこれが第一歩!
そして、床や壁、天井を剥がしてからでないと、どうなっているかわからないのがリノベーション。
壁が斜めになっていたり、梁が水平でない・柱が垂直でないなど、諸々問題が出てくることもあります。
こういった構造上の歪みなど不安要素を一つ一つ丁寧にみながら、補強・改修をしていきます。
見た目が大きく変わるのは、この地道な作業が終わってからです。